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ステムの形状に対し、ノーマルの断面又は、平面(WL)に正Rをかけ、R止まりの位置を側面に投影する。
(図3.2)、(図3.3)の方法で丸めを行うとすれば、R止まりの位置は他のCADシステム又は1/10ライン等手作業に近い方法で求めておく必要がある。求められたR止まりは、コントロールラインとして、Autoshipに取り込み丸めを行う。
ここ数十年来、コンピュータを使ってフェアリングができるようになり、正Rをかけるよりも、楕円をかける方法が多くなっている。この方法であれば直接AutoshipにR止まりを入力して丸めを行うことができる。この方法によると、現場工作の面から見ても、次のようなメリットが検証されている。
?@外板曲加工の工数低減
ステム外板に取り合う船側外板にR止まりを含む場合、正Rで処理したものは、なだらかな曲面からR止まりを境にステムRに変化するため、加工に手間がかかり、その付近に歪みが発生しやすい。その点楕円で処理されたものは、加工に無理がなく歪みも少ない。
?A組立精度の向上
曲加工に無理がないため、組立精度も高く、ベルマウス等の付加物も精度よく取付けができる。

 

 

 

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