日本財団 図書館


 

 

6.4.3甲板構造
横置梁と甲板縦桁を配置する構造とする。甲板縦桁は、原則として隔壁で支持するが、必要に応じて特設梁又は梁柱を設けて支持する。
(1)横置梁
横置梁は、両端固定で、等分布荷重を受ける梁として取扱い、最大応力が耐力に相当する条件を求める。
したがって、横置梁の断面係数Zは、次の式によって求められる。

 

 

276-1.gif

 

 

梁肘板の寸法は表6.9による。
船楼甲板横置梁の寸法は上甲板横置梁に準じる。
(2)甲板縦桁
横置梁を支持する甲板縦桁の心距は、1.0mを標準とする。
甲板縦桁は両端固定の梁として取扱う。
したがって、甲板縦桁の断面係数Zは、次の式によって求められる。

 

 

276-2.gif

 

 

横置梁が貫通する甲板縦桁の深さは、横置梁の深さの2倍以上を標準とするが、ふさぎ板等により桁板を補強する場合には適当に減じてよい。
同一倉内の甲板縦桁は連続性を良くし、各梁柱間でその寸法を急激に変えてはならない。
トロールウィンチ、揚錨機等の下部で局部的に荷重がかかる個所及び補強を要する船楼端部の甲板縦桁は、十分強固な構造としなければならない。
船首楼甲板縦桁の寸法は、上甲板縦桁に準じる。
その他の船楼甲板については、甲板荷重Pを0.75Pとして計算した値まで減じることができる。
(3)特設梁
特設梁は両端固定の梁として取扱う。したがって、特設梁の断面係数Zは、次の式によって

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION