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(2)類似船の資料を使う方法
主要寸法、肥せき係数、形状等が計画船のものと似かよった適当な類似船の推進性能が資料として利用できる場合には、その資料に適当な修正を行なうことにより比較的簡単に計画船の伝達馬力の計算をすることができる。
この適当な修正とは、船型が近似した2船間の間には、次の関係式が、ほぼ成り立つことを応用したものである。つまり、近似した2船間のことを、一応、幾何学的に相似した2船と見なして修正を行なう方法である。

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とし、また、両船の長さの比を、
λ=LT/LS
で表わせば、
▽S=▽T/λS
VS=VT/λ0.5
となるような、いわゆる対応排水量、対応速度では、
DHPs≒DHPr/λ3.5
NS≒NT・λ0.5
の関係が成り立つ。
なお、DHPS≒DHPT/λ3.5なる式は、フルード数が同一であれば、次式で定義されるアドミラルチー係数 Cadmは、両船でほとんど相等しいことを意味するものである。

 

 

 

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