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心迄の距離l(m)の自乗を掛けた値を用いる。
垂直な部材(板)はその大きい板幅がhになるので、それ自身の二次モーメントi=a・h2/12を計算してa・l(?o2・m)に更に加える必要がある。
計算の便宜上、仮定中立軸から上方を添字「上」で表わし、下方を「下」で表すことにする。真の中立軸は全断面積A(mm2)の重心を通る水平軸であるから、仮定中立軸よりの距離(上方)にあるときは正、下方にあるときは負とする)をlとすれば次式で与えられる。
 

 

真の中立軸より強力甲板ビームの船側における上面迄の垂直距離をy(m)、同じく下方のキール上面迄の距離をy下(m)とすれば、強力甲板に対する断面係数Z及び船底に対する断面係数Zは次式で与えられる。
 
 
上式のyの値の大きい方、すなわちZの値の小さい方のZをもって強度断面(又は横截面)抵抗率とする。この値が、規則で要求されるZ=f・d・Bの値以上でなけれぱならない。面積の単位は?o2とし、距離の単位はmとする。従って、断面二次モーメントの単位は?o2・?u、断面係数の単位は?o2・mすなわちcmとなる。次に例題をあげて説明する。
〔例題〕第3.42図に示す船体中央横断面の断面係数Z及びZ下を
 
 
 

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