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(2)Diagonal line(ダイアゴナルライン)及びBilge Keel line(ビルジキールライン)
Diagonal lineとは、第3−34図に示すようにBody planに描いた斜線(斜載線ともいう)のことである。
最近、船型についての研究開発が非常に進み線図設計に関する資料も豊富になっている。
Prismatic curveを基として線図設計を行う現在ではDiagonal lineは線図作成には特に必要はない。しいて言えばFainingの手段としてBody planの必要と思われる個所に任意のDiagonal lineを描き、これをHalf breadth planに展開してその展開した線のFairを確かめる。また別にBilge keel lineと兼用してBilge keelの形状を求めることもできる。

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第3−34図

 

3.1.12 バッテンと爪文鎮の使い芳
バッテン(撓(しな)い定規)は市販されているプラスチック製、プラスチックに鉛の棒を添わせた学生や素人向きのものと、4.2.6の(2)項(C)6に示すように長さ、幅、厚さを指定して作らせた専門家用とがある。専門家用のバッテンは、1本2本と半端に注文すると驚く程単価が高くなるので、同一寸法を10本づつ製図用具専門店に特注する。「あららぎ」材を使用し、バッテン側面の長手方向に平行な細かい柾目が現れるように作らせると反ったり混じれたりしない。
なお、保管するには狂いがでないよう数本重ねて、ゴム・バンドで束ねて筒に入れ垂直に立て掛けるか、又は吊るして置く。
長期間保管する時は、家具用の油をしみ込ませ、油紙で包んで置くと、30年経っても、樹脂がなくなって曲げた時にボキボキ折れるようなことはない。

 

 

 

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