日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 技術 > 海洋工学.船舶工学.兵器 > 成果物情報

通信教育造船科講座 基本設計

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


 

第2−5表 舵面積

026-1.gif

CBの小さい船で、十分な旋回性を与えるためには、舵の大きさを大きくすればよいか、ある程度以上の大きさになるとその効果は失われるのでむやみに舵を大きくしても意味がない。
蛇の断面形状は、一般には流線型で、縦横比、舵軸中心より舵前線までの面積と舵軸中心より艦後縁までの面積の比に一定の目安があるが、航海速力8ノット以下の小型船では舵は流線型断面より矩形断面がよい。2軸1枚舵のカー・フェリーは、舵側面形状が高さ(垂直方向の寸法)より幅(船首・尾方向の寸法)が大きい方が舵ききがよい。この傾向は低速航行時特に顕著である。
舵の取付位置については、極力推進器後流中に位置するよう努力することが望ましく、蛇の形状と取付位置によっては大きい舵角で失速することもある。
(2)風浪中の操縦性能
一般に、波の中では追波の場合、出会い周期が長く、波長が船の長さ程度のとき、寮縦性がいちじるしく低下する。強風下では。船の安全性からも、船首を度上に向けるほうが好まくし、風圧側面積の中心をなるべく後方にずらすほうが良い。
2.2.5 その他
水線上の形状は、一般配置、外観上、外交艤装等に関連する。以下に水線上形状の主要点を挙げる。
(1)甲板床面積
甲板床面積は、倉口の数及び大きさ、居住区に必要な床面積、揚錨係船関係装置等を考慮して決定する。
(2)フレア
フレアは、復原性・耐航性・係船装置・居住区床面積・船型全体のバランス・外観・接岸時の操船・収錨等を考慮して決定する。
(3)玄弧
玄弧は、復原性能・乾玄・外観・就航海域の気象・海象等を考慮して決定する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
24位
(35,650成果物中)

成果物アクセス数
333,029

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年3月18日

関連する他の成果物

1.通信教育造船科講座 工場管理
2.通信教育造船科講座 船舶関係法規 学習指導書
3.通信教育造船科講座 船殻設計学習指導書 学習指導書
4.通信教育造船科講座 工場管理 学習指導書
5.通信教育造船科講座 船体工作法 学習指導書
6.通信教育造船科講座 船舶計算 学習指導書
7.通信教育造船科講座 基本設計 学習指導書
8.通信教育造船科講座 艤装
9.通信教育造船科講座 船舶関係法規
10.通信教育造船科講座 船体工作法
11.通信教育造船科講座 船殻設計
12.通信教育造船科講座 船舶計算
13.造船現図指導書
14.アルミニウム合金船建造技術指導書
15.「小型造船技術講習」の報告書
16.平成8年度OECD等国際協議への対応に関する調査報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から