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通信教育造船科講座 基本設計

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


 

2.2.2 抵抗推進性能
与えられた主要寸法、諸係数を満足する船型には多くの変化があり、そのうちから最良のものを選定することは非常にむずかしいことであるが、浮心位置、プリズマチックカーブ、船首・尾形状・水線形状及び肋骨線形状(フレーム・ライン形状)等による抵抗推進への影響について船型選定の要点を挙げると次のとおりである。
(1)浮心位置

022-1.gif

(2)プリスマチックカーブ(Cp曲線)
プリズマチックカーブは、Cpとlcbによって左右され、選択範囲も広く、一般配置からの制約も受けるから、推進性能面からのみで形状を選定できない場合もあり、侍に小型船になるほどその制約を受けやすい。
中小型船に常用される速度範囲でのプりズマチックカーブの形状は、推進性能の面からみればなるべく排水量を中央に集めて、カーブの前後をふくらませない傾向が望ましい。いいかえればCMを大きくし、Cpを小さくすることであるが、大きなDWやCwを要求される船種では不可能なことである。特に自動車渡船では車両甲板を広くし、かつ車両案下船時のトリムを小さくするためCpとCwは小型船になる程できる限り大きくする必要がある。
(3)船首形状
一般に傾斜型が多く採用され、船首の水線上の突出量と船首部肋骨線形状にマッチした曲率をもたせる。肋骨線形状は就航海域と気象・海象を十分寺庫して決定する必要がある。沿海区域を航行する船では満載状態で水線上船首部の高さ2.5m程度といわれている。
(4)中央部形状
CMの大小はCp曲線の形状に直接関係し、排水量の前後方向の分布状態に影響される。CMの値が一定でもビルジサークル・ライズオブフロアの量によって中央部形状が変る。
(5)船尾形状
船尾形状は、船尾の突出量、プロベラと船体との間際、船体振動、追波に対する凌波性を

 

 

 

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