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切断酸素の出口と、予熱ガスの出口が第3.2図 b)のように別になっているものであり、切断面が美しく仕上る。そのかわり、切断の進行方向は一定であり、また、火口と母材の距離は一定にしなければ、よい切断ができない等のむつかしさがある。中圧式切断吹管には下記の2種の形式がある。

(イ)トーチミキシツグタイプ

混合ガスを、どこで作るかの差であるが、このタイプは。火ロへ行く前に、トーチの中でアセチレンと酸素を混合してしまうので火口の構造が簡単になる。もし、このタイプでプロパン用の切断器を作ると、プロパンと酸素は比重が比較的異なるために、火口のところでも、もう一度混合室を作らなければならないとされている。

(ロ)ティップミキシングタイプ混合ガスを、火口のところで作る形式で火口の構造は複雑となるが、火口さえかえれぱプロパンでもアセチレンでも使えることや、逆火がトーチの中へおこらない等の利点を有する。

(ハ)火口

予熱ガスの出口の形状により第3.2図に示すように、同心型と、梅鉢型がある。同心型は、フランス式に多く用いられているもので、梅鉢型は同心型に比して、火口と母材の感覚を大きくできるので、火口の損傷が少ないという点がある。プロパン用の火口は、一般に袴付火口といわれる第3.8図のような構造になっている。これは、プロパンの燃焼速度がアセチレンに比して遅いため、少しガスを出しすぎると火がとんでしまうブロ一アウエイという現象をふせぐため、焔の付根をカバーして、温度を高くし、燃焼を助けるためである。切断酸素の孔の形状で大略、次の2種の形式がある。

(イ)ストレート型   第3.4図(a)

(ロ)ダイパージェント型  第3.4図(b)

 

 

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