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(a)材料検査、荒削り検査

材料検査、荒削り検査については 2.1.3を参照のこと。

(b)水圧検査

プロペラ軸ストブとスタンチューブについて行われるが、それぞれ規定圧力で漏れのないことを検査する。また、長さや内径についての寸法検査も行われ、内外面の仕上り状況も点検される。

(c)釣合試験

プロペラの最大回転数における不釣合量が、許容値以内であることを確認する。

(d)はめあい(嵌合)検査

プロペラ軸スリーブとスタンチューブにおいて行われ、プロペラ軸ストブについては、はめあい前に内外径と長さの寸法計測を行い、はめあい後にはテストハンマで付着状態を検査する。通常焼きはめ代は軸系の5/10000 〜 8/10000 程度である。

スタンチューブについては、同様に寸法検査を行う。はめあい代は通常0.01〜0.05mmで、押込代は5〜l1トン程度であるが、船の形や大きにより一定しない。

(e)完成検査

完成検査は通常、寸法検査と外観検査が行われる。


(2)軸心見透し

軸心見透しの方法は第1章の機器の据付けに詳しいので参照のこと。 検査としては尺木寸法検査、見透し基準点検査、見透し検査、軸系の罫書き検査などがある。


(3)ボーリング

軸管のボーリング作業においては、ボーリングバーの据付検査、ボーリング後の仕上検査がある。


(4)スタンチューブブッシュの押込検査

スタンチューブブッシュを押込む際の押込力を検査すると共に、所定位置まで正確に押込まれているかを確認する。


(5)プロペラの取付検査

プロペラ押込は、通常船級協会の検査員及び船主監督の立会の上行われる。押込み時には、圧力及び押込量を同時に計測し、計画値に達すれば記録を提出して船級協会検査員及び船主監督の了承のうえ終了する。





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