日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 技術 > 海洋工学.船舶工学.兵器 > 成果物情報

通信教育造船科講座 船舶計算 学習指導書

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


 

第2章 船の抵抗と推進

2.1 船体とプロペラの関係

(1)プロペラの役目
テキスト(指導書)の船の抵抗の項で述べてあるとおり、船が所要の速力で走るためには、いろいろな抵抗に打勝たなければならない。
この抵抗に打勝つ力を出すのがプロペラの役目である。
プロペラは、回転することによって、スラスト(推力、Thrust)を出し、船を所要の速力で走らせる。
プロペラの出すスラストは、動力(主機関)によってプロペラ軸を回転し、その回転力、即ち、トルク(回転力率、Torque)によってプロペラに供給される。
主機関の出す馬力が大きければ、プロペラに供給される馬力も大きくなり、また回転力も大きくなるから、プロペラの発生するスラストも大きくなり、船の速力が出ることになる。
(2)プロペラの出すスラスト
プロペラの目的は、その出すスラストによって船を走らせることである。
そこで、船の速力と、そのときの船の抵抗、その抵抗に打勝つスラストを出すことの関係を調べてみると、次のような式で表される。

 

054-1.gif

 

(3)スラスト減少係数t。(Thrust reduction Coefficient)
このスラスト減少係数は、プロペラの働きが船体におよぼす影響の程度を示す指数ということができる。
その理由は、プロペラは船の後にあって回転し、そのときプロペラ付近の水を後方におし出すため、船尾部(プロペラの前方の船体に近いところ)に圧力の低い部分が生じ、船体を後方

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
94位
(35,650成果物中)

成果物アクセス数
152,663

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2023年3月18日

関連する他の成果物

1.通信教育造船科講座 工場管理
2.通信教育造船科講座 船舶関係法規 学習指導書
3.通信教育造船科講座 船殻設計学習指導書 学習指導書
4.通信教育造船科講座 工場管理 学習指導書
5.通信教育造船科講座 船体工作法 学習指導書
6.通信教育造船科講座 基本設計 学習指導書
7.通信教育造船科講座 艤装
8.通信教育造船科講座 船舶関係法規
9.通信教育造船科講座 船体工作法
10.通信教育造船科講座 基本設計
11.通信教育造船科講座 船殻設計
12.通信教育造船科講座 船舶計算
13.造船現図指導書
14.アルミニウム合金船建造技術指導書
15.「小型造船技術講習」の報告書
16.平成8年度OECD等国際協議への対応に関する調査報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から