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慮して、一定の順序に従って計算することが必要となる。
このためには、あらかじめ用意した排水量の計算表を用いて行うと、計算が手順よく、少ない時間で正確にできる。
この計算表にはいろいろあり、別に形式は一定したものはないが、実務者が使いよい形式のものがよい。
その1例として、記載されている指導書別表P.57〜62の計算表を説明してみると、
計算表-1.1 排水量計算(主部の計算)…〔主導書、表6.2(1)〜(?T)〕
計算表-1.2 1.0m水線以下の排水量…〔半導書、表6.2(4)欄外〕
計算表-2 排水量計算(船尾付加部)…〔指導書、表6.2(3)-(?W)〕
計算表-3 各水線に対する排水量と浮心位置…〔指導書、表6.2(4)-(?X)〕
計算表-4 横メタセンター…〔指導書、表6.2(2)-(?U)〕
計算表-5 縦メタセンター…〔指導書、表6.2(2)-(?V)〕
計算表-6 浸水面積と外板排水量…〔指導書、表6.2(4)-(?W)〕
計算表-7 総合計算…〔指導書、表6.2(4)-(?Z)〕
のように、数種の計算表に分けられている。
計算表1〜7までの計算結果を図表に画いたものを、排水量等曲線図といい、指導書のP.53〜54、図6.2に示されている図表のようになる。
この図表により、任意の喫水の必要な値を読みとることができる。
1.6.1 船体寸法表(オフセット)と排水量計算
線図に面かれた、正面線図(Body Plan)、半幅平面図(Halh-breadth Plan)および側面図(Sheer p1an)により排水量計算を行うためには、線図から寸法を測り、その値を表にしたもの、即ち、指導書P.55の表6.1に示すような船体寸法表(offsets)が使用される。
この船体寸法表は、線図と同じ紙面に面かれるのが一般的である。
その記入の単位は、メートル法ではメートル単位で一般に少数第3位(ミリメートル)まで記入される。
1.6.2 線図と排水量計算
線図を画く場合は、その線図によって、測られた船体寸法表を使って、排水量計算を行うために、計算に便利なように各断面位置を設けておくと便利である。(計算は、一般にシンプソン第1法則で行われる。)
また、計算は精度と計算の便利を考慮して、船体主要部分(Main partまたはMain body)と後から加える付加部(Appendage)に分けられる。

 

 

 

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