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通信教育造船科講座 船舶計算 学習指導書

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


 

第1章 船舶算法

1.1 本書の目的

造船の学問を学ぶためには、数学、物理、化学などの基礎学の上に、さらに造船工学の基礎科目を確実に勉強してこそ、初めて身につけることができる。
造船に関する科目は、その基礎となるいくつかの科目があり、なかでも、船舶算法は船の原理を理論づけるために必要な科目である。
船の必要条件として
(1)船が浮かぶこと。
(2)船が水の上で安定していること。
(3)船が走ること。
(4)船がこわれないこと。
などがある。船舶算法では、(1)の船が浮かぶこと、(2)の船が安定していること、また抵抗推進では、船が走ることなどを理論的に学び、(4)の船がこわれないことは、別の科目として、本講座に用意されている船の構造、船体強度などで学ぶことになる。
通信教育の指導書の船舶算法第1章の排水量及び肥せき係数では、船の浮がぶ力即ち浮力はどのようにして求めるか、また、船の形はどのように表現するかなどを述べ、また第2編の船の抵抗推進では、船が水の上を走るために、どんな外力が働くか、この外力に勝って走るためにはどんな方法がとられるかを解説している。
本通信教育の科目「船舶計算」で記述している船舶算法と抵抗推進は、小型船舶の建造に従事する技術者としては、ぜひ一通りは心得ておく必要があり、かつ重要な基礎知識である。

 

1.2 本書の内容

この指導書は、通信教育造船講座、船舶算法の補足として書かれたもので、指導書も、働きながら学ぶことを目途として、むずかしい理論や高等数学は極力さけ、独学でも十分理解しやすく説明してあるが、枚数の都合などで説明が不十分な箇所も見うけられる。そこで、学習指導書として、理解しにくい箇所、主要な部分を抜き出して詳細な説明をして補助教材とした。
なお、通信教育多年の実績から、受講者の質問、添削問題の理解度などを参考として、理論説明よりも実例を主体とした説明としてある。
また、実務に役立つために、計算図表を補足してあるから、これらの図表の使い方を勉強して早速役立てて頂きたい。

 

 

 

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