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おける穴の直角断面での内径を読み取るため握り部分をつかみ、必らず4・10図に示す方向に若干動かして指針の先端が示す最小距離の位置で目盛りを読まなければならない。
2.3 角度の測定器
1)直角定規
一般に用いられるスコヤは角度90°の測定器である。
2)角度ブロックゲージ
普通のブロックゲージは直角を基準としたものであるが、角度ブロックゲージは組合せにより色々な角度を作り出すことができる。
3)水準器
線や画の水平角度を点検する測定器として広く用いられている。
4)クリノメータ
傾斜角計と呼ばれるもので傾斜角度を測定する。
5)テーパーの簡単な測定法
2個の適当な内径の異なるリングゲージをテーパー棒にはめ、リングゲージの間隔を測ればテーパーは簡単に求められる。
またテーパー穴については適当な外径の異なる2個の円板ゲージをテーパー穴にはめ込み、円板ゲージの間隔を計測することによりテーパーは簡単に算出できる。但し、この方法ではゲージの面をつぶさないようにする。又、軸に対して直角にはめ込むなどの注意が必要である。
2.4 重量の測定器
重量はそれ程、精密さを要しないため普通のはかり、又はばね秤などを用いて計量する。
2.5 時間の測定器
時計又はストップウォッチなどを用いて行う。
2.6 温度の測定器
1)アルコール膨張温度計
一般に室温、冷却水温、油温などの温度計測に用いる棒状温度計である。この温度計はアルコールを封入したガラス製であり、−20℃〜100℃の範囲内にある気体、液体の温度を測定する最も簡単なものである。
2)水銀膨張温度計
排気ガスや給気温度など高温測定用に用いられ、石英ガラス管内に窒素又は炭酸ガスなどを封入したものであり、一般に棒状形で最高750℃程度まで測定できる。
3)熱電対温度計
クロメル−アルメル(C−A)、鉄−コンスタンタン(I−C)など異種金属の2線を両端で接合し一方の接合部を測温部に置くと、線間に起電力が発生する。

 

 

 

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