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3・20 図油潤滑式

1.5 船尾管軸
多軸船の場合、船体構造上、プロペラ軸の長さが長くなり製作上、装備上などの理由により、プロペラ軸継手と中間軸継手との結合位置を船外で行うことがある。この場合の船尾管内を通る中間軸を船尾管軸と言う。
船外位置に軸継手がある場合は、軸継手を海水からの腐食に対して保護するための保護カバーを設ける必要がある。
1.6 船尾管および船尾管軸受
1)船尾管
船尾管とは、プロペラ軸あるいは、船尾管軸(船尾軸)が船体を貫通し、船外にでる箇所に装備する筒状の構造物を言い、軸を支持するものである。一般に船尾管本体には鋳鉄あるいは鋳鋼が多く使用されている。
海水潤滑式船尾管の場合、青銅製ブッシュに内張りした支面材(リグナムバイタ)あるいは、青銅製ブッシュまたはFRPに内張りしたゴム軸受を船尾管本体に圧入し、軸受とし、海水によって冷却、潤滑する油潤滑式船尾管の場合、鋳鋼製あるいは、鋳鉄製ブッシュにホワイトメタルを内張りした軸受を船尾管本体に圧入し、油によって冷却潤滑する。
2)船尾管軸受
船尾管軸受とは、船尾管内にあってプロペラ軸または、船尾軸を支える軸受を言う。船尾管軸受は潤滑方式により海水潤滑軸受と油潤滑軸受に大別される。
(1)海水潤滑軸受
海水潤滑軸受とは、海水(淡水)によって、潤滑を行う船尾管軸受で、軸受支面材

 

 

 

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