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管下部に水分が摺ることがある。発生した水分の一部はシリンダ内に吸入されるが、少量ならば運転上支障はない。ただし空気冷却器の水漏れとは区別する必要がある。多量に出る時は吸気弁保護のため常時水分を排出する必要がある。

 

 

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2・201図 空気冷却器の構造

 

 

2.10 減速逆転装置
舶用減速逆転機とは、主機関の回転数を減速してプロペラ軸に伝えたり切ったりすると共にプロペラ軸を任意の方向(右又は左)に回転させる装置で、通常船舶の推進装置として用いられるものである。
この装置の主要部分は、クラッチ部(摩擦により機関の出力をプロペラに伝えたり切ったりする部分)と歯車部(機関の回転を減速並びに切ったりする部分)で構成されている
1)クラッチ
(1)クラッチの種類と構造
クラッチには、いろいろな構造のものがあり、最も簡単なものは船外機などに用いられている噛合式クラッチ(通常はドグクラッチと言っている)もあるが舶用機関に多く使用されているのは摩擦式クラッチである摩擦式クラッチにもいろいろな形式のものがあり、種々分類されているがその一例を下記に示す。

 

 

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