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態となり起動の場合と逆にピニオンが後退し、リングギヤとの噛み合いが外れる。従ってエンジンが始動すれば直ちにクイックバルブを閉じ空気の供給を止める。尚自動起動の場合はエンジンの回転数が設定した回転に達すれば電磁弁を自動的に閉じる制御回路を設けている。

 

 

117-1.gif

 

2・194図 モーター部分

 

 

117-2.gif

 

2・195図 クラッチ部分

 

 

2.9 過給装置
1)過給機
(1)過給の目的
燃料油が燃焼するためには一定量の空気が必要である。したがって小さなシリンダでは吸入する空気量が少ないために燃焼できる燃料油の量が少なく出力も小さい。
圧縮機(コンプレッサ)により大気圧以上に加圧した空気をシリンダ内に送り込めば、同容積のシリンダでも多量の空気を押し込むことになり、無過給の場合よりも多くの燃料油を燃焼させて出力を高めることができる。これが過給の目的である。この目的の為にエンジンに取付けられるものが過給機であり、現在実用化されている過給機は下記に大別される。
(2)過給の概念
排気タービン過給機は、タービンとコンプレッサよりなっており、その概念図を2・196図に示す。
過給機関では、2・196図に示すように、機関の排気ガスの力により駆動されるタービンと同軸にあるコンプレッサにより、空気は圧縮されて機関のシリンダに充填され

 

 

 

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