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携帯用のショア硬度計とハードネスターがある。
?携帯用ショーア硬度計
使用方法は硬度計を試験面に垂直に立て、上部の押し棒を親指で押すと、ガラス管内のダイヤモンドハンマーが落下し(圧痕の深さはO.01〜O.005mm)その跳び上がる高さをガラス背面の目盛りで読みとる。指を離せばダイヤモンドハンマーは自動的に上部の元の位置に戻る。
硬さはロックウエル、ブリネル、ビッカースの各硬さに換算できる。

 

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2・38図 ショーア硬度計

 

?ハードネスター(硬度比較ヤスリ)
測定しようとする部分に硬度の判っているヤスリをかけ、そのかかり具合により硬さを比較測定する方法であり、ショーア硬度計のように真上でなくとも測定することが出来るが、測定面に傷がつくことが有るので注意を要す。
1.6 機関の組立
組立は分解と同じく、取扱説明書や、整備マニアルに従って適正な工具や、専用工具を使用して注意深く行い、最後の仕上げなので部品の組忘れや、締め付け忘れがあってはならない作業である
組立時の一般的な注意事項は下記の通りである。
?機関組立時には、手袋、ウエスなどは使用しない。
?スキマ、バックラッシュ等、組立寸法が規定されている箇所の寸法は、必ず計測し記録する。
?各部品は、ゴミや挨などが入らないように気を付けて組み付ける。
?摺動部分の部品は、新しい洗油で再洗浄し圧縮空気で乾燥させた後、潤滑油を充分塗布して組み立てる。?パッキン類は純正部品を使用する。(使用箇所により耐熱、耐油、寸法、などの規制をしている物がある)
?割ピン、座金等は必ず新品に交換し、回り止めに使用する舌付座金などは忘れずに確実に折り曲げる。

 

 

 

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