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1)直径
直径とはプロペラが1回転した時、翼の先端が画く円の直径である。
実際のプロペラ直径を測るには1つの翼の軸中心から最先端の長さRを測り2R=Dをもって直径とする。

 

2)ピッチ、ピッチ比(ピッチレシオ)
ボルト、ナットの場合にはナットを固定しボルトを1回転させたとき、ボルトの進んだ距離がピッチである。

 

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3・28図 プロペラの直径   3・29図 ボルトナットピッチ

 

プロペラは水中で回転するものであるから、このようにはっきりとはわからない。しかし、もしプロペラが流体中で回転する代りに、固体中で回転したと想像したとき、1回転する毎に進むと考えられる距離をやはり、ピッチと名付けるのである。普通のボルトのねじ山は1重ねじであるが、プロペラの3枚翼は3重ねじ4枚翼は4重ねじである。これを図解すれば3・30図の如くなる。

 

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3・30図 プロペラのピッチ

 

そしてプロペラのピッチの様式には、一定ピッチ(コンスタントピッチ)と、多様ピッチ(バリアブルピッチ)とがある。一定ピッチとは根元から翼先端までピッチが一定である。また、多様ピッチとは半径によってピッチの値の異るもののことであって、根元のところ、翼の中央、翼先端とそれぞれ少しずつ違ったピッチになっているものである。
多様ピッチを更に分類すると逓増ピッチと逓減ピッチの2種類がある(3・31図参照)。

 

 

 

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