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第3章 軸系装置およびプロペラ

1.軸系装置

一般に軸系装置といわれるのは、主機関あるいは減速機出力軸端から後のプロペラヘ動力を伝達する軸およびそれに関連する装置の総称である(3・1図参照)。

 

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3・1図 軸系装置の構造

 

1.1 中間軸

中間軸には、軸継手(カップリング)が軸部と一体に鍛造されたもの(3・2図参照)と、軸継手が焼嵌め(3・3図参照)あるいはテーパによって取付けられた組立型で軸継手をナットにより押込む式(3・4図参照)と油圧押込式の組立型(3・5図参照)とがある。

 

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1.2 中間軸受

一般に使用される中間軸受は、白己給油式(3・6図参照)と、強制給油式(3・7図参照)とに大別される。3・6図の型式のものは、上下部本体、軸受メタル、オイルリング又はオイルカラーで構成され、下部本体は、軸受支持台と油溜めを有し、オイルで潤滑する、必要に応じ油溜めは海水で冷却することもある。3・7図の型式のものは、上下部本体、軸受メタル、潤滑油供給管で構成され、軸受油膜形成に有利な潤滑油ポンプから分岐した潤滑油で軸受の潤滑および冷却を行うものである。

 

 

 

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