押出し加工などにより成形後、バルブシート面、弁棒部、ステムエンドなどにラップ仕上げを行い衝撃荷重のかかる部分にたいし強度が減少することのないよう配慮されている。 なお最近の機関には弁シート、弁座シートおよびステムエンドに耐摩耗性を高める為に2・52図に示すように硬度の高いステライトを溶着したものも多く採用されている。 2・52図 バルブ各部の名称
(2)点検と整備 弁シート部の亀裂、欠損、シート面の当たり、傘部付け根付近の曲り、亀裂、弁棒の摩耗腐蝕、スティック、その他カーボン付着状態、弁止環部のまくれへたり、腐蝕亀裂などを点検する。 (イ) 弁軸の摩耗、腐蝕、スティック、曲り 弁案内部と弁軸部の組立スキマは重要であり、このスキマを知るために弁案内内径の測定位置に対応する弁軸径をマイクロメータで計測する。弁軸の摩耗が限度を超えるもの及び弁案内内径との組合せスキマが使用限度以上の場合は弁及び弁案内の両方を新品に交換する。 弁棒外周面の点蝕や腐蝕のひどいものは交換する。又スティックやかじりなど、軽度のものは細かなサンドペーパなどで修正する。当りの強いものは曲がりの恐れがあるので曲りを点検する。 (ロ)弁傘部の亀裂、欠損および弁止環部のへたり、まくれ亀裂 目視又はカラーチェックで亀裂欠損などの有無を点検し、亀裂欠損のあるものは新品に交換する。弁止環部のへたり、まくれはヤスリなどで修正する。 (ハ)弁シート面の当り、摩耗、吹抜け 弁シート面の段付摩耗およびガス吹抜け等軽微なものはバルブリフェーサを用い
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