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(2)点検と整備
(イ)シリンダヘッドのガスケットパッキン又は銅パッキン取付面の歪、ガス吹抜け傷および水、油もれなどを点検する。歪および吹抜け傷は修正限度以内であれば削り落とす。ヘッド下面(ガスケット取付面)の歪はストレートエッジとスキミゲージにより点検する。

 

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2・15図 シリンダヘッド下面の歪計測

 

(ロ)海水冷却式の場合は水連絡管付近の水通路の腐蝕に注意する。外部の盲栓、その他水通路点検蓋などからの水もれ塩吹きあとに留意する。同時に防蝕亜鉛の点検を 行い1/2〜1/3以下になっていれば新品に交換する。
(ハ)燃焼室、吸、排気ポート、噴射弁穴などへのカーボン付着、浸入状況をチェックする。点検後はこれらカーボンを清掃する。
(二)触火面および弁間、噴射弁穴、始動弁穴などのカラーチェックを行い亀裂の有無を点検する。ヘアークラック程度の浅いものはグラインダで削り落すか、亀裂端部を削り亀裂の進展を防止する。

 

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2・16図 カラーチェック

 

(ホ)修正が完了したら水通路の水圧検査を行って水もれの有無を点検する。
(ヘ)シリンダヘッドを交換した時は勿論であるがライナ、ピストン、連接棒、軸受メタルなど主要部品を交換した場合は、トップクリアランスを規制している機関においては規定トップクリアランスになるようガスケットパッキン又は銅パッキン又は

 

 

 

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