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2・1表 磁化方法の分類

 

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3)極間法

 

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2・3図 極間法

 

2・3図に示す。極間法は電磁石の鉄心に誘発された磁場によって検査物を磁化するものである。検査物は閉磁路回路となるので反磁場は少なく探傷面に損傷をあたえることもない。検査物は電磁石の発生磁束によって磁化されるので、発生磁束が多いほど、及び検査物の面積が少ないほど強く磁化される。電磁石の磁束密度は鉄心の断面積によって定まってくる。電磁石のアンペアターンを多くしても増加はしない。検査物の磁気回路断面積が電磁石の鉄心の断面積よりも多いと、磁束が広がってしまい検査物中の磁束密度は低くなる。この傾向は、直流電磁石の方が特に激しい。交流電磁石は表皮効果のため、検査物の表面に集中するので、深さ方向には、浸透しないので表面の磁束密度は高くなる極間法で最もよく検出できる欠陥は、両磁極を結ぶ中心線上であり、言うまでもなく両磁極間を結ぶ線に直角の方向にある欠陥である。磁極面と検査面との接触が密なほどよいが、間隔が増加するほど磁極附近の磁粉が磁極に吸引されてしまうので、 不感度範囲となってしまう。普通の接触で2〜3mm、磁極と検査面のギャップが3mmともなると約15mmの不感度範囲となることに注意すること。

 

 

 

 

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