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(5)軸芯の狂い

発電機などのカップルの場合は、軸芯に大巾な狂いを生じると、異常な振動が起こる。軸芯の狂いは、カップリングの振れ寸法が、芯及び面振れともに0.08mm以内になるように軸芯を修正しなければならない。

2)共振

(1)機関台との共振

機関が起振源となり、機関台の固有振動数と機関振動が合致すると、共振を起こして異常に大きな振動を発生する。機関台を補強して固有振動数を変えて共振を避けなければならない。

(2)船体との共振

機関の振動数が、船体の固有振動数に合致すると共振を起こして、船体が異常振動を発生する。共振回転でのアイドリング運転を避けるか、機関台を補強して固有振動数を変えて、共振を防止する。
発電機などの場合は、共通台板と据付台の間に防振ゴムなどを挿入して、機関振動波を吸収させる処置が有効である。

(3)ねじり振動

周期的に変化する機関のトルク変動と、軸系の固有振動波が合致すると、振り振動による共振を起こして、振巾が増大する。共振すると歯車の噛合音が大きくなり、回転がおかしくなり、振動を発生する。

 

 

 

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