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(6)台板内またはオイルタンクの潤滑油量をチェックする。

(7)各保護装置等の電源を入れる。

7)排気ブロー

(1)ピストン抜きした後はシリンダヘッドを復旧後、燃焼室や排気管中に異物等の残しの検査をかねてエアランによる排気ブローをする。
(2)排気ガス過給機入口のベローズを取り外して、そこに盲板をあて、過給機に異物が飛び込まないようにする。
(3)回転部周辺、動弁装置周辺の安全を確認してからエアランをして、管内のゴミは外部に排出する。
(4)異状が無ければベローズを取り付ける。

8)エアラン

(1)始動空気ダメのドレンを排出してから、指圧器弁を開け、再度エアランをして冷却水や潤滑油が噴出しないか検査をする。

2.2運転

1)陸上での試運転

(1)出力計測装置
通常、機関を本船から取り外して工場に持ち込んで整備をするときには、主機であれば中間軸、補機であれば発電機とのカップリングで取り外すことが多い。
よって、工場で試運転をするときには機関のみの空運転か、水動力計とカップリングをして負荷運転を行う。なお、発電機付きであれば発電試験を行うこともできる。

?水動力計
機関製造所であれば、水動力計を装備している。
水動力計の原理は、5・26図の如き装置に一定の圧力を持った水を供給し、水の排出をバルブで操作することで内部の水圧を制御して、機関の回転力を水を介してケーシングに伝達し、その時のケイシングが回ろうとする力を荷重として計測する。
トルクコンバータと同じ原理と考えればよい。
出力の算出は下式による。

139-1.gif

Pe:ブレーキ出力(PS)、  n:動力計の回転速度(rpm)
L:動力計の腕の長さ(m)、  W:腕の長さLにかかる正味荷重(?)
なお、下記の条件を与えれば非常に簡単な式となる。
Pe=C×n×W
     C:定数で2πL/4,500

 

 

 

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