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(3)ケイ酸塩系インヒビタ

投棄上の問題及び毒性や危険性はないので取扱い上の問題はない。
アルミニウムに対する防食性も十分である。

2)ロングライフクーラント
凍結防止を目的とし、防食、防錆効果のある冷却水添加剤で年間を通して使用出来るもの。エチレングリコールに防食・防錆剤を添加したものがほとんどである。

3)不凍液
凍結防止を目的とし、防食、防錆効果のない冷却水添加剤を不凍液という。
これに、防食・防錆添加剤を加える場合は添加剤メーカに混用が可能かどうか確認のこと。

4.清浄機(分離板形)

遠心分離機の一種で、液体−液体−固体の三相分離を行うものを清浄機(ピュリファイア)と言う。これに対して、液体−固体の二相分離を行うものを清澄機(クラリファイア)と言うが、基本的な原理・構造は変わらない。また、円筒形と分離板形の2種に大別されるが、ここでは最近の主流となっている分離板形について説明する。

4.1基本原理

比重の異なる液体や固形物の混ざった混合液を容器に静置すれば、その比重差によって重いものが沈殿し液を分離することが出来る。これを4・5図に示す。これを重力沈降と称するならば全く同じことを遠心力を利用して強制的に行なおうとするのが遠心沈降である。遠心沈降は重力に比べて数千倍の遠心力が作用するので、重力沈降より分離度、分離清浄度は極めて大きなものとなる。遠心分離機は沈殿による分離を遠心力の場で行わせる逮心沈降機の一種であると言ってよい。これを4・6図に示す。
104-1.gif

4.2基本構造

代表的な清浄機の回転体の構造を4・7図に示す。
回転体は回転胴、回転体蓋及び回転体ナットにより容器が構成され、回転体内部には分離板、水取板からなる分離室と原液を回転体入口から分離室に均等に分配する案内筒が組み込まれている。更に、回転体内壁には分離、堆積されたスラッジを運転中に排出させるため水圧により上、下方向に摺動する弁シリンダがある。

 

 

 

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