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プの損傷等の発見が遅れ、思わぬ事故となる場合がある。また、旋盤等の工作機械類も、日常の保守点検、ならびに定期整備がなされていない場合には、早期に、その精度が低下し、加工された部品が不良品となることもある。このようなトラブルを未然に防止するためには、日常の保守点検と安全管理を徹底するとともに、工場設備も検査機器と同様に、設備台帳を作成し、定期的に検査を行い、精度不良のものがあれば修理を行い、たえず、一定水準以上の精度を維持させなければならない。なお、設備台帳には下記項目を記入し、個々の設備の来歴(修理内容と精度記録等)が判るようにする必要がある。また、工場には安全管理者を設け、個々の設備の取扱い担当者とともに日常点検および定期的な安全チェックを行うことが事故の未然防止となる。

?整理No.
?設備名称
?機械No.
?購入日、購入店
?主要目
?整備来歴とその内容

2.4洗浄設備

1)洗浄の重要性
機関を整備または修理する場合、部品の検査とともに、特に注意しなければならないのは部品の洗浄である。部品の洗浄が悪いと外観検査で正しい判断ができないと同時に、寸法計測を行っても正確な寸法を得ることがむずかしい。また、このような洗浄不良の部品を使って機関を組み立てた場合、機関性能が100%発揮されないばかりか、運転中に不具合が発生するケースもある。

2)洗浄設備機器
一般に使用されている洗浄機器とその特長を2・6表に示す。整備工場の規模、扱い台数に応じ、このうちより選定し、設置することが望ましい。

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