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3.学校ビオトープを活用した環境教育プログラム

学校ビオトープをつくる過程で、あるいは作った後どのようにそれを活用していくのか。学校ビオトープの環境教育的意義は、それを活用することによって生まれるものである。日本でも学校ビオトープを導入、あるいは導入の検討をしている学校が増加している現在、今後の課題として考えていかなければならないのは、活用法であろう。学校ビオトープについて日本よりも早くから先進的な取り組みを行っているアメリカ合衆国ウィスコンシン州の州立大学附属アーボリータムでは、学校ビオトープをつくる際の指導を行っているだけではなく、活用方法も指導している。ここでは、アーボリータムが学校ビオトープの活用のために紹介しているアクティビティーについて述べる。

 

アーボリータムは、プレーリー(草原)の復元に子供が参加する意義について次のように述べている。
「プレーリーを作ることは、生態系の概念を学び、その土地の自然と文化の歴史を学習する機会を子供に提供する。直接体験による探求を通じて、子供は観察し、情報を求め、学習する。子供は参加することにより、自然科学の基礎を学び、情緒的、創造的、美的体験を深めることができる。子供の問いに対しては、戸外の研究室が答えを与える。」
具体的な参加の方法としては、

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