日本財団 図書館


 

3.場周飛行

 

場周コースでは、左図のような瞬間が重要で、その前後にいろいろ問題が含まれている。以下、これについて詳細に述べてみよう。
初心者が、ある程度直線飛行と旋回飛行などができるようになると、場周飛行に移る。これは目安(目測)と接地操作が主体で、単独飛行のころには、他の操作も、当然うまくなってくる。
単独飛行をするためにいちばんむずかしいのは、最後の接地操作で、練習回数が重要な役割を果たす。すなわち、接地操作をくり返すことにより、自然に安全な操作ができるようになる。
また。逆に考えてみると、この接地操作が完成することは、場周コース上でのいろいろの操作も安全にできるように上達することができると考えられる。したがって、指導者は、場周飛行の課目の最初の段階から、この接地操作を指導しなければならない。MGで飛んだり、ウインチ曳航や飛行機曳航で行っても、同様なところに重点を置いておけば、自然に単独飛行の技術。に達する。
もっとも能率的な方法は、MGでtouch and goをくり返すことが最適である。しかし、そうかといって、数多く連続してくり返してもむだで、だいたい1回の練習飛行で4〜5回のtouch and goが限度である。午前、午後にわたる場合には、数時間の休憩時間をおいて実施したほうがよい。
この課程と理論的な内容を充分に頭に入れて練習すると、効果的に身につくと同時に、時間がたっても、その技倆はあまり低下しない。接地操作についても同様であるし、また、MGだけの課程は無理で、最後の仕上げにはグライダーを使用しなければならない。

057-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION