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5.5 シンガポール
5.5.1 背景
アセアン地域における油防除資機材の国家備蓄増強のため、日本はOSPAR計画の下に、アセアン諸国に対し10億円の資機材の供与を承認した。
1994年3月、シンガポールは6千万円相当の資機材を受領した。
また、OSPAR計画により、ジャカルタに主局をおく情報ネットワークシステムも構築された。

 

5.5.2 新設の担当国家機関
1) OSPAR資機材は、当初シンガポール港湾局(PSA:Port of Singapore Authority)に供与された。
1996年2月2日の、シンガポール海運・港湾庁(MPA:Maritime and Port Authority of Singapore)の設立により、MPAはすべての油流出事故に関する担当国家機関となった。
従って、OSPAR計画及びOSPAR資機材の管轄はこの新設機関MPAに移管された。
2) MPAは新しい法定の庁であり、国家海事院(National Maritime Board)、海洋局(Marine Department)及びPSAの管理部門との合併により設立された。
これら3つの組織/部局の機能及び権限を引き受けたことにより、MPAは現在、シンガポールの港湾及び海事事項を監督する単独の管理機関となっている。

 

5.5.3 資機材の整備
資機材の整備に関しては、MPAとしてほとんど問題はない。
資機材は最近テストされ、使用可能な状態であることが確認されている。

 

 

 

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