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5.3 マレーシア
マレーシア政府及び海事局を代表して、第2回OSPAR管理委員会を主催していただいたシンガポール海運・港湾庁(MPA)に敬意を表するとともに、本委員会にお招きに預かったことに対しあつく御礼申し上げる。

 

5.3.1 コンピュータネットワークシステム
他のアセアン諸国と同様、マレーシアは、OSPAR情報ネットワークシステムを設置している。
このシステムは、このカントリーレポートの付録A(資料5マレーシア参照)に掲げるハード及びソフトウェアで構築されており、ポートケランにあるマレーシア半島海事局(Marine Department Peninsular Malaysia)の本部に設置されている。
また、主任システムエンジニア(System Analyst)のMohammad Adani Ahmad氏を長とする、海事局コンピュータ部の職員が配置されている。
マレーシア半島海事局は、適宜システムを最新化するとともに、流出油を管理するためのデータを集積・最新化する方法をとっている。

 

5.3.2 油防除資機材
マレーシアに対するOSPAR計画は、流出油対応能力強化、特にマラッカ海峡における対応能力強化を目標としている。
迅速かつ効果的な動員体制を確実なものとするため、資機材はマラッカ海峡沿いのペナン、ポートケラン及びジョホールバルの3地点並びにサバ州のラブアンに配備されている。(資料5 マレーシア参照)
流出油対応作業を実施するにあたっては、重い資機材を移送するための船舶及びフォークリフトが必要である。
作業に使用する専用の船舶を保有しているが、格納場所から最も近い桟橋へ資機材を移送するためのクレーン及びトラックは借用しなければならない。
今後、いかなる事故に対しても迅速に対応できるように、1997年度予算でフォークリフトの購入を要求している。

 

 

 

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