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第5章 海上・河川を利用したコンテナ輸送の事例

1.海上輪送の事例

1)内航船による外貿コンテナフィーダー輸送の事例
大阪港及び神戸港に発着する外貿コンテナ・内航フィーダー輸送の概要については第3章において述べたが、ここでは外貿コンテナの遠距離海上輪送と同一港内の港湾間等における近距離輸送の事例をとりまとめる。
?台船による長距離海上輪送事例
岡山県水島港と大阪港、神戸港の間で「台船十タグボート」を利用して外貿コンテナ海上輪送が実施されている。水島港へは外貿コンテナ航路としては韓国航路など3航路が週1回寄港しているが、それ以外の航路(北米や欧州)を利用するコンテナ貨物は大阪港や神戸港へフィーダー輸送される。そのうちの海上輸送分は年々増加しており、平成7年には844千トンに達している。その輸送のかなりの部分を「台船十タグボート」船団が担当している。

図5−1 水島港における外貿コンテナフィーダー輸送量(大阪港・神戸港間)の推移

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コンテナを積載する台船は1,000総トンで、コンテナ積載個数は120TEUである。このような「台船十タグボート」が水島港〜大阪港・神戸港間に3隻就航しており、それぞれ週3便運航している。水島港〜神戸港の運航所要時間は約12時間である。
水島港の発着バースは玉島地区の外貿埠頭が利用されており、神戸港は外貿コンテナバースに隣接する公共バースや物揚場が利用される(ポートアイランド?期のPC−13北側バース、六甲アイランドRC−8の西側バース)。大阪港には内航フィーダー用バースは設置されていないため、外貿コンテナバースヘ着岸している。

 

 

 

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