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はしがき

本報告書は、日本財団の平成8年度の補助事業として実施した「近畿圏における海上・河川を利用したコンテナ輸送の促進に関する調査研究」事業の成果を取りまとめたものである。
近畿圏は神戸港・大阪港という2大輪出入港を擁し、両港においては多数のコンテナ貨物が取り扱われているが、両港と近畿圏内をはじめとする各地を結ぶコンテナ輸送及び両港間のコンテナ輸送のほとんどはトラック輸送となっている。
これらのコンテナの陸上輪送を合理化し、道路混雑の低減、環境改善、物流コスト削減、災害時における代替輸送路の確保等を達成するためのひとつの方策として、道路を利用する輸送方式から海上や河川を利用する方式へのシフトが考えられる。
本調査研究は、阪神間をはじめとする近畿圏の主要幹線道路における交通量の削減とそれによる道路沿線地域の環境改善並びに輸送ルートのデュアルモード化等の効果が期待できる海上及び河川を利用するコンテナ輸送の促進を図るための諸条件を整理し、コンテナ輸送の陸上から海上及び河川へのシフトの可能性を検討したものである。
この報告書を、海上及び河川を利用したコンテナ輸送の促進とそれによる大阪港及び神戸港を利用するコンテナの国内輪送の合理化のためにご活用いただけるよう希望する。
最後に、本調査研究にご協力賜った調査研究委員会委員長神戸商船大学教授國領英雄氏をはじめ委員の方々、並びにアンケート・ヒアリング調査にご協力頂いた関係者の方々に厚くお礼申し上げる。
平成9年3月
財団法人関西交通経済研究センター
会長小林庄一郎

 

 

 

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