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◎深夜で医師に連絡がつかないときは119番に連絡して,指示を受ける。
※頭を打ったとき

まず安静に。頭を打っていても,むかつき,嘔吐,意識障害などがなければあまり心配はありません。もし,むかつき嘔吐があれば頭部は水平に,顔を横に向けて寝かせ,必ず医師に連絡を。たべものは与えず,水分程度とする。頭痛があるからといって鎮痛剤は飲まないこと。

※骨折

外見では,骨折しているかどうかがわからないときで,痛みやはれがとれないときは,患部を動かさないように固定し,レントゲン検査を受ける。折れた骨が皮膚からとび出しているような時には,おおまかに汚れを落としたのち骨を無理に押し込んだりせず,厚めに包帯でつつみ副木で固定する。たとえば手足の場合,副木は傷口をさけて関節から関節までを縛る。痛みやはれがひどいときは,冷水かほう酸水で冷湿布し医師に連絡する。

※打ち身・ねんざ(捻挫)
患部を安静にして冷湿布する。痛みが強いときは医師へ。2〜3日後,痛みとはれがひいたら温湿布や温浴をする。
※脱臼(関節がはずれた状態)

脱臼をしたと思われるときは,患部を動かさないよう注意し冷湿布を行ない。ただちに医師へ。たいていは簡単に整復できる。

※つき指

すぐ起こる変形のほか,数時間以内に出血のためはれがひどくなることがある。骨折や脱臼をしていることもあるから,安静にして冷湿布し医師にみてもらう。

※こむらがえり(筋肉のケイレン)

安静にしてケイレンを起こしている筋肉を引き伸ばすようにする。あたためて軽くマッサージするのもよい。

※目を突いたり打ったとき

安静にして清潔なタオルで目を冷やしながら病院へ。まぶたに傷があるときは清潔なガーゼでおおい,油紙かビニールの上から冷やす。氷を直接のせたり重い氷のうをのせないこと。

“稽古で護身とは,まずケガのないこと”

 

 

 

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