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※坐法のポイント重心のとり方,呼吸力の出し方,体の転移
※正座とは,届膝坐法のことをいう。
※関節技(順手と逆手)
合気道の関節技は,相手の関節が曲がるほうに曲げて相手を制するのであって,決して「逆」をとって力づくでねじ伏せる関節技ではない。自然にさからわず,むりに力を加えない合気道の鍛錬法は,自然の調和と安定にめぐまれた予防医学的健康法に通じる。

※「合気道練習上の心構え」

1.合気道は,一撃克く死命を制するものなるを以て,練習に際しては,指導者の教示を守り,徒らに力を競ふべからず。
2.合気道は,一を以て万に当たるの道たれば,常に前方のみならず,四方八方に対する心掛けを以て練磨を要す。
3.練習は,常に愉快に実施するを要す。
4.指導者の教導は,僅かに其の一端を教ふるに過ぎず。之が活用の妙は,自己の不断の練習に依り,始めて体得し得るものとす。
5.日々の練習に際しては,先ず体の変化より始め,逐次強度を高め,身体に無理を生ぜしめざるを要す。然る時は,如何なる老人と雖も身体に故障を生ずる事なく愉快に練習を続け,鍛錬の目的を達する事を得べし。
6.合気道は,心身を鍛錬し,至誠の人を作るを目的とし,又技は,悉く秘伝なるを以て,徒らに他人に公開し,或は市井無頼の徒の悪用を避くべし。
※合気道の技法

合気道の技法の特色は,相手の暴力のみを制して,相手の生命を殺傷しないことに主眼をおいている。

そのためには,相手を徒手で「投げること」と「抑えること」が技法の中心にたります。人間の生命尊重の時代に最もふさわしい武道であるといえます。

 

 

 

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