日本財団 図書館


 

の理」に集約される。
体さばきは常に中心があって,その移動による人身,転身のさばきで,相手をも捌いていく。相手の動きを自己の動きの中に導き入れ,動きは常に丸く,それは単に平面的でなく立体的な球状でなければならない。
※「人身一足」とは
人身一足は,合気道独特のもので両者相対したときに相手の加撃の線(打ち,突き,蹴り)などをはずして,それとすれちがうように相手の死角に入る動きをいう。
”まず腰から前に出る,手も足もそれに従う”
※「円転の理」とは
この体さばきは,腰を中心に自分の体が回転中の独楽のように円運動を描きながら相手をさばいていく。
※遠心力と求心力
※単独動作と相対動作
体さばきは,単独で行なっても相対動作においても,安定した重心の移動と手のさばき,足のさばきが一貫していることが大切である。
※基本体さばき動作としては,「四つの体さばき法」がある。
※相対動作
イ.片手取り(人身法,転身法,回転法)
ロ.両手取り(四方,天地,側面,後取,背伸など。)
※運動力学の原理応用(むりな力を使わずに相手を制する)
(1)テコの原理(偶力)
(2)コマの原理(遠心力と向心力)
(3)慣性の原理(反動)
(4)角運動量保存の法則

§7.基本技

(これだけはしっかりおぼえたい技)
基本技は初心者が稽古する”初歩の技”であると同時に,熟達者にとっては”極意の技”でもある。この基本技を何回となく繰り返し,納得のいくまで練磨することが大切である。

○固め技の基本技

(1)一教(腕抑え)
(2)二教(小手回し)
(3)三教(小手ひねり)
(4)四教(手首抑え)
(5)五教(腕伸し)
○投げ技の基本技
(1)入身投げ
(2)四方投げ
(3)回転投げ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION