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パネリスト紹介

山口 武彦 氏


《発言要旨》

聴覚障害者に的確で、二一ズにあった、活用できる地域の生活情報を届けることが緊急時に必要である。

救援活動で感じた一つは聴覚障害者の個々の生存情報をどこかの機関で集中的に把握し被害者が何を必要としているのかの情報を救援側に提供することが今回できなかったことである。この為にせっかくのボランティア活動が効果的に生かせなかった。

聞こえない障害はコミニュケーション障害であり、地域やグルーブの人間関係から疎外される状況を自ら作っていくところがある。日常的に自分の存在を主張していないので、聴覚障害者の個人情報が地域にはまったく無かった。地域の活動に参加し、日常的に聴覚障害者への理解を広げておく努力は欠かせないが、近隣の扶助関係は一般的には崩れつつある。地域共同体的な連帯が今回の震災で復活するかというとあまり期待できない。

聴覚障害者と健聴者の人間関係、日常的なふれあいがあまり変わらない以上、聴覚障害者が緊急時に近隣から情報を期待するのは今後とも難しいと思われる。

私は聴覚障害者の問題を専門的に取り扱う聴覚言語障害センターに期待したい。日常の相談データ、補聴器の検査や聴能訓練のデータ、補聴器店での購入データ、身障手帳データ等を日常的に蓄積しデーターべ一スにしておけぱ、緊急時にも生存情報の確認、必要なサービスの提供、例えば補聴器の調整等に的確に対応することが出来る。公的な施設として法的な位置付けをしプライバシーを保護することも可能である。各地に出来つつある聴覚障害者情報提供施設の強化、ネット化が望まれる。


【略歴】

1935年 京都府生まれ

1959年 全国農業協同組合連合会勤務

1977年 全国難聴者連絡促進協議会(全難聴の前身組織)の結成に参画

1990年 全国難聴者連絡促進協議会の要約筆記部長

1992年 京都新聞社会福祉賞受賞

1994年 全国農業協同組合連合会を退職現在に至る

        現社会福祉法人京都聴言障害者福祉協会理事・京都府難聴者協会会長
        (社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会副理事長





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