パネリスト紹介
岸田 隆之 氏
《発言要旨》
この度の震災では、多くの方々がその犠牲になられました。被災された方々、特に難聴者にとっては、情報の不足や混乱によって被災後の生活に大きな支障をきたしました。それに対して、難聴者団体、福祉機関、医療機関等と多くのボランティアの方々によって、物的・精神的な支援が行われてきました。しかし、それも全ての面で十分であったとは残念ながら言えません。
難聴者の実態把握ができないまま、ボランティアの方々に支えられての支援は、裏返せば行政(福祉機関)や医療機関の地域に密着した取り組みや、それを相互につなぐネットワーク作りがなされていなかった結果とも言えるのではないでしょうか。緊急時の情報保障については、難聴についての理解がまだまだ一般的には乏しいことを考えると、十分なものを期待することはできません。これは、我々のような難聴者に関わる者の責任と考えます。この度の震災をよい教訓としていきたいと思います。
- 【略歴】
- 1957年 兵庫県生まれ
- 1982年 大阪府に社会福祉職として採用され大阪府立身体障害者福祉センター指導課にケースワーカーとして配属される(肢体不自由者更生施設)
- 1983年 大阪府立身体障害者福祉センター付属病院耳鼻咽喉科配属聴覚言語担当の専門職として主に聴覚機能検査、補聴器適合、職業訓練等を行っている