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はじめに

 

1993年11月に将棋は2人で行うという発想を転換し、4人で指す新ゲーム『4人将棋』を考案したところ、マスコミの取り上げるところとなり、全国から大きな反響がかえってきた。
早速、日本将棋連盟の田中寅彦九段、佐藤康光竜王、森内俊之六段、清水市代女流王将・王位等プロ棋士による模範対局が行われ4人将棋のゲーム性と普通の将棋では考えられないような奇手、珍手が飛び出し、意外性とスピードとスリルにあふれる内容は、普通の将棋にみられる以上の側面をもっていることも実証された。
4人将棋は、4人がバラバラで戦うシングルスと、2人1組で戦うダブルス戦がある。
今回、日本財団の4人将棋普及振興事業として財団法人平田市地域経済振興センター、全日本学生将棋連盟の主催により全国八ブロックに別けた地方大会はダブルス戦で開催した。
4人将棋は、誕生して間もなくまだ定跡もなくこれからのゲームであり、学生諸君の熱戦を一冊の棋譜集にまとめることとした。
この4人将棋は、日本が世界に誇れる伝統文化である将棋の奥行きを深め、この棋譜集により更に全国に大きく普及推進の一助となり発展することを念ずるものである。
4人将棋普及振興事業補助金をいただいた日本財団、御指導援助をいただいた日本将棋連盟田中寅彦九段、井上慶太七段、運営にご尽力をいただいた毎日新聞大阪本社事業本部各位に深甚なる感謝の意を表するとともに今後一層の御支援御協力をお願い申し上げます。

 

平成9年1月
財団法人平田市地域経済振興センター
理事長 太田満保
(4人将棋家元)

 

 

 

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