◆テーマ 「乗合バスの持つ可能性について」 ◆報告者 奈良交通株式会社代表取締役社長 國友正道 ◆報告概要 (1)奈良市学園前地区における交通規制を中心としたバスの活性化 ?@交通規制の概要 ●規制時間:午前7時15分〜8時15分の1時間(日曜、祝日を除く) ●規制区域:奈良市道五条山渕線 ○中登美交差点(A点)〜NTT西奈良営業所(B点)交差点(2.0?q)の南行(駅行)禁止 ○大和町二丁目交差点(C点)〜帝塚山学園前(D点)交差点(1,1?q)の北行(駅行)禁止 ●通行可能車両:バス、タクシー、二輪車および指定車 ●実施日:昭和60年3月25日(月) ?A規制後の遅延状況 規制前―約5〜7分 規制後―定時運行 ?B経緯 ●学園前駅周辺地区の急激な開発により人口が急増した。 ●朝のラッシュ時における学園前駅周辺道路および駅前広場が混雑し交通マヒにより乗合バスの遅延が恒常化していた。 ●昭和58年3月、大阪地方陸上交通審議会(奈良県部会)から「ラッシュ時における学園前駅広場への自家用車の乗り入れ規制を検討する」よう答申がなされ、これを受けて、奈良県警察本部と奈良市に、その改善を要望した。 ?C実施に向けての事前対策の推進 ●県議会(公害交通委員会)で県警が交通規制の基本構想を説明した。 ●アンケート調査の実施県警が昭和58年6月近鉄学園前駅において午前7時から8時30分の間にアンケート調査を実施し、7,000枚配布し、4,277票の回答を得、結果を公表した。(回答率61%) 表 学園前地区におけるアンケート結果 カテゴリー 学園前付近の交通事情は悪化するので駅前再開発や道路拡張等の抜本的対策が必要である バスの増発、路線の新設等の対策は 必要 不要 できるだけマイカーの使用をやめてバスを利用すべきである 交通規制計画についてどう思いますか 賛成 反対 票数 4,189 2,994 810 2,645 2,475 1,546 回答率% 98 70 19 62 58 36
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