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海洋汚染防除新潟会議開く

(社)日本海難防止協会は、平成八年七月二十三日から三日間、新潟市のホテル・イタリア軒において、笹川平和財団の助成金を受けて運輸省と共催で、北西太平洋海域における海洋汚染防止のための国際会議である「北西太平洋海洋汚染防除新潟会議」を初めての国民の祝日「海の日」に合わせて開いた。

 

UNEP地域海計画
UNEP(国連環境計画)の提唱により、地球上の国際的な閉鎖性海域およびその沿岸海域の海洋汚染を規制し、海洋および沿岸域の資源を適正に管理するなどの海洋環境を保全することを目的として、関係する複数の沿岸国が地域協力計画を策定し国際協力のもとに取り組んでいる。
UNEPは一九七四年からこの作業を開始し現在までに十四の地域海計画が提唱され、既に行動計画が策定され実行されてているもの、関係国間の協定が発効しているが行動計画を立案中のもの、また関係国間での協定がまだ発効していないものがあり、平成六年九月現在の各地域海計画の現状は、別表のとおりとなっている。
これらの地域海計画の中で、まだ実施されていない計画については、UNEPおよび関連の国際機関(IMO)等の指導によって関係国間で計画の実施に向けて作業が行われている。

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北西太平洋地域海計画
わが国が位置する北西太平洋海域は、黄海および日本海を含む関係沿岸国が対象であり、中華人民共和国、日本、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、大韓民国およびロシア連邦が国際協力のもとに海洋環境を保全しようとするものである。
関係沿岸国は、平成六年(一九九四)九月に韓国のソウルにおけ

 

 

 

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