シンガポール連絡事務所を開設

(社)日本海難防止協会は、七月二十日付けでシンガポール連絡事務所を開設した。
これは、ロンドン連絡事務所に次ぐ、二つ目の海外拠点であり、航行安全対策や海洋環境の保全対策の課題が国際的に重要になってきていることによるものである。
1、連絡事務所開設の背景
マラッカ・シンガポール海峡およびその周辺海域は、わが国の経済活動を支える重要な海運ルートの一つである。
近年、コンテナ輸送におけるシンガポール港のハブ港北、海峡沿岸国の港湾開発の進展に伴う通航船舶の増加、船舶の通航態様の多様化、さらには国連海洋法条約の発効等により、マラッカ・シンガポール海峡を取り巻く環境は、大きく変化してきている。また同海峡の航行安全問題は、IM0等の場においても大きな問題として議論されており、同海峡の航行安全対策は、わが国だけでなく国際的にもますます重要な課題となってきている。
こうした中で、わが国としては政府による国際協力を補完する形で民間ベースとしても沿岸国の関係者と日常的に接触し、その動向等の生きた情報を迅速に収集する

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