平成八年「海の旬間」実施要領

我が国は、古来、輸送、産業、生活、文化等の各分野にわたって深く海とかかわってきた。また、最近においては、科学技術の進歩や余暇時間の増大を背景に、海洋開発、ウオーターフロントの整備や海洋性レクリエーションの普及等、海の利用は急速に多様化してきている。さらに地球環境の保全の観点からも、海の役割が認識され、海洋環境の保全の必要性が一層高まりつつある。
このような海との深いかかわりについて国民各層の一層の認識を求め、併せて、海の積極的かつ多面的な利用と開発、海上安全の確保、海洋環境の保全等が我が国の発展にとって必要不可欠であることについて、国民の関心と理解を深めることが必要である。
このため、運輸省としては、従来から、地方公共団体や海運・造船・港湾・水産・海洋性レクリエーション等の海事関係団体諸団体の協力を得て「海の旬間(七月二十日〜七月三十一日)」の期間を中心に全国にわたり「海の祭典」をはじめとした各種行事等を展開してきたところである。本年も「海の祭典」を三重県において行うほか、各種行事等を行うこととするが、本年は、国民の祝日「海の日」が制定されその一回目に当たることから、これらの行事等は「海の日」記念行事の一環として行うこととする。
これらの実施に当たっては、従来、中央においては「海の旬間」推進委員会を設置し、総合的な実施計画を策定するとともに、地方においては、関係行政機関および団体等で組織する「海の旬間」実行委員会を設置し、各地域の実施計画を作成してきたところであるが、本年は前述の事情から中央における「海の旬間」推進委員会においては、総合調整を行うこととし、地方における「海の旬間」実行委員会は設置せず、各行事等の実施団体は、各地区の国民の祝日「海の日」を祝う実行委員会の調整のもとに諸行事等を実施することとする。
(運輸省)

 

ロゴマークと英文名を決定

(社)日本海難防止協会は、昭和三十三年の設立以来、運輸省、海上保安庁、日本財団、日本海事財団、その他の関係団体等のご指導、ご協力を得て、海運・水産関係者をはじめ、港湾、石油関連企業等の関係者に対し、海難防止および海洋汚染防止思想の普及・高揚に努めるとともに、海難防止および海洋汚染防止に関する諸問題について調査研究を行うなど、海上安全の確保および海洋環境の保全に貢献しております。一方、近年においては国際的な視野に立って、アジア諸国の海域における海上安全の確保および海洋環境の保全のために積極的に国際協力事業を推進しています。
このたび関係者の絶大なご協力のもとに、ロンドンに続いてシンガポールに連絡事務所を開設することになりましたこの機会に、当協会の正式な英文名を定めるとともに、当協会のイメージを表したロゴマークを決定しました。
すべての船舶がきれいな海で安全に活動できることを願い、ブルーの濃淡で安全と清浄な海を表し、当協会に与えられた使命に向かって一直線に邁進する決意を船で表現しました。
私たちは、この英文名とロゴマークが内外の関係者から愛され、そして信頼されるように、私たちに与えられた海の永遠のテーマに挑戦し努力を重ねていきたいと考えています。

 

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