認を諮ったところ、異議なく議決した。
第七号議案「役員の選任」については、会場の意向により、寺井会長が次期役員候補者名簿を提示して「現役員のうち、斉藤正明、大久保政資、松崎大和の三氏は任期満了をもって退任され、後任は池上武男、高橋伝一郎、赤澤泰男氏に、また新たに遠見正和氏にそれぞれ役員就任をお願いし、それ以外の方は全員ご留任願いたい」と提案があり、本件も全員一致で議決した。
最後に第八号議案「その他」では、理事長から「協会の英文呼称およびロゴマークを配布資料のとおり定めたい」と提案があり、これを承認した(裏表紙参照)。
以上で予定の議案の審議を終わり、同十一時五十五分閉会した。
理事会で常勤役員を選出総会に引き続き、本年度第二回理事会を開き、互選により会長および常勤役員を選任した。
会長・寺井久美▽理事長・奥西勝▽専務理事・西山知範▽常務理事・井上悳▽同・池上武男▽常勤監事・蒲生晃一

 

平成七年度事業報告の概要

福助事業
〈日本財団の福助事業〉
一、 海難防止・海洋汚染防止の周知宣伝
本事業は、当協会発足以来の基幹的事業の一つとして、長年継続実施してきたもので、海難防止および海洋汚染防止思想の普及と高揚を目的として、現地関係者を中心に広く国民に対する直接的な浸透を図ることをめざしている。
1、 海難防止キャンペーン
「全国海難防止強調運動推進大会」「海難防止のつどい」「海と安全コーナー」の開催、地方での巡回広報等を全国各地で展開した。
2、 海難防止巡回講習会
沿岸の辺地で働く人々やその家族を対象に、海難防止巡回講習会を開いた。全国で十九地区七十五カ所、出席者三千四百九人。
3、 海洋汚染防止調習会
海事・港湾関係者を対象に講習会を開き、海洋汚染関連の条約や法令の解説、海洋汚染防止行政の現状および国際動向等について、専門家の講演を実施した。全国で七カ所、出席者一千百七十六人。
4、 演義防止訪船指導
アドバイザーが十一航路のカーフェリー・高速船・旅客船等に乗船し、海難防止を指導した。
5、 「海と安全」の登行配布
海難および海洋汚染防止の広報誌を毎月六千二百部作成配布。

 

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6、 周知宣伝用教材等の作成配布海洋汚染防止の解説書「海洋汚染・海上災害防止の手引き-海を明るく美しく」、絵で見る教本「みんなで守ろう川と海」、パンフレット「きれいな海でマリンレジャーを楽しく」、海洋環境保全イメージグッズを作成し、配布した。
二、 海事の国際的動向に関する調査研究
三、 沿岸海域通航路における航行安全対策に関する調査研究
四、 アジア海域における海洋汚染防止国際協力に関する調査研究
五、 飲酒運航による海難事故の実体調査及びその防止に関する調査研究
六、 幅輳海域における海上安全制度についての調査研究

 

 

 

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