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広島県 豊町

 

1 町の概要
豊町のある大崎下島は竹原市の西南約20?qに浮ぶ瀬戸内海の島であり、目下のところ島外へは船が唯一の交通機関である。このことが島に住む人びとの生活を大きく規制して来たことはいうまでもない。当町は昭和33年3月、大長村・久友村および御手洗町が合併して豊町と称するようになったもので、総面積は無人島をふくめて1,407k?u、合併時の人口は9,308人であった。しかし過疎化の波はここにも確実に押し寄せ人口は減少の一途を迫り、平成7年で3,367人、じつに3割近くにまで落ち込んでいる。

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目下進行中の「安芸灘架橋事業」(本土から下蒲刈島−上蒲刈島−豊島−大崎下島−村島−大崎上島をつないで竹原市に至る架橋工事)が完了すれば、点在する島々の孤立性は解消され、物流や人の移動など産業や生活の条件は大きく変動するであろう。それにともない、人口の流出が促される一方、通勤圏の拡大によるUターン現象が生ずることも考えられるが、どちらの因子が優越するかはいまのところ予測しがたい。
豊町の主産業は明治中期以降ミカン栽培にあり、「大長ミカン」の名は全国的に知られて来た。なお島民のなかには農業船で周辺の島々へミカンの出作り(日帰り)をする慣行がある。しかしミカン生産の就業者の高齢化が進んでいる。

 

 

 

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