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務教育のみの女性は20%にしかすぎない(SCB 1995:2.3)。
子ども1人のカップルの多くが、将来、数人の子どもをもうけることを計画していることも指摘され、子ども最低2人のスウェーデン人の理想が根強いことがこれによっても明らかである(表17)。

 

7.3 第三子出産

1960年代半ば以降の合計特殊出生率の低下は2人以上の子どもをもつ家族の減少によるものであった。しかし、子ども2人を理想(女性の3分の2、男性の4分の3)とするスウェーデン家族においても、70年代の後半から2人以上の多子出産率は増加し、合計特殊出生率は上昇傾向を示してきた(図14)。90年代に入って再び第三子出産率は低下し、現在の出生率低下をもたらしていることが指摘される。図15が示すように、第四子出産についても同様の傾向がみられる。
最初の2人の子どもを比較的若い年齢(とくに女性は22歳、男性は24歳以前に最初の二子をもうけたグループ)でしかも短い出産間隔でもうけた人たちが、他のグループに比べて第三子出産を実現している割合が多い。また、初子と第二子出産が同じカップルで行なわれない場合でも、第三子出産に進む場合が多い。ほとんどの家族が子ども2人を希望する結果といえよう。表18に示されるように、第一、二子ともに同じカップル関係で生まれるのが普通であるが、親の出生年別にみるとこの

 

図14 第三子出産年齢別、母親1,000人当たりの第三子数1965−1994年

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出所:SCB 1995:2.3 p.10

 

 

 

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