日本財団 図書館


 

2.2.2 地盤種類
地盤分類図も地形分類図と同様に、防災アセスメントの実施(地域の災害危険性の把握)と地区別防災カルテの作成に供するために作成されるものである。地盤分類は特に地震動解析の利用を考慮し、未固結土砂分布区域の地盤を4種に区分表示したものである。
地盤分類図は「道路橋耐震設計指針」の地盤分類を基本としている。分類方法は図2−3に示すとおりである。
地盤種別の判断は、図2−3をもとに、ボーリング柱状図を用いた判断、ボーリング調査のなされていない地点については地形・地質によって地盤種別の判定をおこなっている。
図2−3からもわかるように、地盤種別の判断は沖積層厚と洪積層厚とでおこなわれるものであるが、ここでの沖積層・洪積層とは地質的な定義と異なり、工学的な要素により判断している。その判断方法は図2−4に示すとおりである。
地盤種別の増幅特性は、対象となる地形分類の代表地点のボーリング柱状図による応答解析を行う方法もあるが、ここでは建設省策定の「道路橋耐震設計指針」に従い、増幅特性の係数を設定している。
なお、地形分類の該当項目が無かった場所で、新たに山地とみなした地域は第1種地盤とし世帯数と人口はゼロとした。また、河川は該当する地盤無しとし、地震動の算定対象とはならない。
本調査研究に使用した各種地盤図は図2−5に示すとおりである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION