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く各グループにも共通しており、油津みなとまちづくりにおいてその個性を発揮する事となる。(現在は日南市漁協から寄付を頂いて資金の一部としている。)
一生会のメンバーは、幼い頃網を引いた経験はあるが網を編んだり、綱の頭を造ったり(よした事がない。漁協青年部、小型曳縄船組合等に呼びかけをし、共同でこの事業を立ち上げた。

 

3 祭りの復活と人の和
これがきっかけで、同地区内にお祭りを主管するグループが設立され始めた。「地蔵会」「えびす会」「甘茶会」等がそのおもなものである。そしてそれらのまとめとしての「七つ八重会」。いずれも小さな地元のお祭の運営が主体の団体ではあるが、行政にたよらず、ボランティアで運営されている。そしてこれらの会で、同地区に住み、関わり合いを持ち、地域に関心のあるアクティブな人達をほぼ全員網羅しているのではないかと思う。又、これらの会を運営している執行部のメンバーはお互いを良く知っている間柄であり、この事が油津みなとまちづくりに大きな効果をもたらす結果となった。

 

4 堀川運河祭り
84年ジャズを中心としたコンサートの企画運営グループの「日南大学」が設立された。音楽好きな10名程度の人達の集まりで、ジャズを中心に世界的に有名な文化人を油津に集め、採算度外視の中味の濃い手作りライブで、独特のセンスをもって運営されている。
その日南大学が主催する堀川運河祭りが88年に始まった。堀川の埋め立てを考え直そうとういう趣旨で堀川近辺のレンガ倉庫や空き地を利用したジャズライブやバザー、野外映画、堀川での釣り大会等が実施され、これを契機として、多くの市民に堀川の歴史的価値の高さと重要性が認識されるに至ったと思われる。これも行政のからまないボランティア性の高いイヴェントでありグループである。

 

5 NIC21
87年に入って日南市産業活性化協議会(通称NIC21)が商工会議所の呼びかけで設立された。日南市在住の商工業者21名の異業種交流会である。会議所と日南市から予算の一部をもらってはいるものの各自年間10万円程度の負担をし運営している民間の団体である。当初、物造

 

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写真324 一生会 綱引風景

 

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写真325 えびす会 祭り風景

 

 

 

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