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〔上流景観〕
・橋川橋・吾平津神社・堀川運河、河岸石垣と石段(東船場)、街並とサンプラザ天照閣

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写真273 上流景観

 

〔下流景観〕
・港大橋、西地区・山王地区、山嶺、ゆるいカーブの橋渠・護岸舟泊

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写真274 下流景観

 

【景観のイメージ】
はじめに
・町並みの景観の形成には長い時間がかかっている。
・故にその改善にも時間がかかる。
・その景観の形成には公的働きと私的働きがあり、その性格に相違がある。
・その規模に、大・中・小がある。
・公的なものはその町の構成員の共通の責任がかかり、私的ものは構成員各自の自由と感覚の水準にかかっており、その永い蓄積によって景観が形成される。

 

風土、地形のすぐれた土地に人が住みつき、社会活動を興し、都市を形成する。人はその中で、自分のやくわりを果たしながら、自分と家族、子孫の生活を営む。
その集大成が都市の景観となり、それは大枠と細部から観察され、公的・私的働きの成果が確認される。
町並みの景観の大枠−地域の広さ、外郭、中心のスケール・質・構成のイメージ
町並みの景観の細部−巡廻りルートと視点、視界による連続景観の質・形、動き、歴史のイメージ

 

運河景観上流部の大枠空問の構成のポイントである公的施設の堀川橋
・護岸の高さ、アーチ石の力感が空間の基線道路高を決め、建築の階高、構造を決めている。

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写真275 堀川橋

仲町通りの街路景観の細部構成のポイントである舗装ガイドラインと建築レンガ壁
・特異なレンガがアクセントになって、街区景観をまとめている。
・突き当たりの緑地に浮かぶ、赤屋根のお寺が方位を示す。車や人の点景で町の動きが感じられる。

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写真276 仲町通り

 

 

 

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