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?その他
その他には、海にはガソリンスタンドがないので発航前の点検が重要であったり、船の乗船者定員の遵守、各種法規の遵守等も揚げられますが、紙面の都合もありますので、割愛させいいただきます。

7最後に

以上事故防止に関して、各種の法則、海上安全指導員の活動の重要性を延べてきましたが、これら事故防止の施策や活動が直ちに海難事故「0」といった結果に繋がることはなく、じわじわと結果に現れてくるものと思われます。ハインリッヒ法則にたって第四管区海上保安本部管轄内の海難統計を推察しますと、昨年一年間の海難発生件数68件の陰には、300倍、つまり20,400件の「ヒヤリ」「ハット」とするような海難にいたらない事象が存在していると言うことが出来ます。したがって、第四管区海上保安本部では、4Eの原則に基、づき、航行安全の確保を図るべく今後とも努力してまいりたいと考えておりますので、皆様方におかれましては、海上安全パトロールという地味な活動ではありますが、現場でちょっとした呼びかけが事故防止にとって大変重要な活動であることを再認識していただき、事故のない社会を築くよう御協力をお願いいたします。

 

海洋レジャー行事相談室

 

第四管区海上保安本部 航行安全課

 

海上保安庁では、海洋レジャー行事に関する窓口として昭和63年7月に全国の海上保安部署等に「海洋レジャー行事相談室」を設置し、ヨットレース、ボードセーリング大会などの海洋レジャー行事が安全かつ円滑に実施されるよう適切な指導や助言を行っています。第四管区海上保安本部におきましても、管内の海上保安部署に相談室を設置し、来訪による相談、電話や文書による問い合わせに応じていますが、その状況について紹介します。

 

相談の内容は、行事、法律、水路、海洋レジャー及び港湾等に関するもので、平成7年には、管内6部署で合計470件の相談を受けました。
〔行事〕レース・競技、安全教室・訓練、祭典・イベント等 139件
〔法律〕海上衝突予防法等 132件
〔水路〕気象・海象、地形・底質、海図・水路書誌購入等 93件
〔海洋レジャー〕他の船舶との関係等 45件
〔港湾等〕港湾施設・環境、航路標識、工事区域等 61件

 

この中でも比較的多く相談を受けたものについて例をあげます。

「例1」

予定しているヨットレースに許可・届出が必要か、必要ならどのような手続きが必要かという相談これはレースの海域や形態、規」などによって異なりますので、よく話しをお聞きしないと助言はできません。例えば、海域ですと

 

 

 

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