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パネルディスカッション

 

『創造的ボランティア活動の発展のために』

 

パネリスト :青木 美知子 (大阪府社会福祉協議会 ボランティア振興課課長補佐)
高畑 敬一 (WACアクティブ・クラブ会長)
北垣 登美 (ボランティアグループ「たなばた会」会長)
東野 憲明 (守口市社会福祉協議会 事務局次長)
ヘロン久保田 雅子(?バツフォ取締役文化事業室長)
アドバイザー :アナ・ミヤレス
コーディネーター:田中 尚輝 ((社)長寿社会文化協会理事)

 

田中尚輝
今日は天気が悪いのに関わらずたくさんお越し下さりありがとうございます。(社)長寿社会文化協会の田中と言います。(社)長寿社会文化協会というのは高齢化問題や長寿社会を考えて、ボランティア活動を促進していこうという団体で、全国で1万5000人ほどのメンバーが活動しています。Wonderful Aging Clubとも言いますので略称してワック(WAC)と言われています。
ただ今アナ・ミヤレスさんと喜多市長から含蓄のあるご講演をいただきました。それを受けまして、シンポジウムでは少し具体的なボランティアの問題に迫ってみたいと思います。
アメリカでは国民の約50%がボランティアに参加しています。わが国ではボランティア団体に登録している人は約5%で、ボランティア活動をしたことがあるという人は10%程度です。ただ「ボランティア活動をしたいですか」というアンケートの調査結果では約6割程度の人が「ボランティア活動に参加してみたい」と答えています。6割マイナス1割=5割の方がボランティア活動をしたいが何をどうやったらよいか判らない、または自分の周辺にどんな団体があるのか判らない、自分の知っている団体にはあまり魅力がなく参加する気になれない、といろいろな理由でボランティア活動をしたいと思うのですが、していらっしゃらないわけです。逆にいえば、この守口市の人口は15万人強ですが、体の弱いかたや子どもを除き10万人の5割となると、5万人の方がボランティア活動をするということになります。
アメリカでは1人平均週に4.2時間ボランティア活動をするのですが、10人では42時間になります。ということは5万人の方に週4時間づつボランティア活動をしてもらいますと、5000人の市の職員または完全就業のプロパーの方々が守口市を良くするために頑張るという構図になります。そのような社会が近いうちに出来ないかということを問題意識に持ちながらこれから進めていきたいと思います。
まず、冒頭は私の方から紹介するのではなく、数分間で自己紹介、活動状況などをお話していただき、それからシンポジウムに入っていきたいと思います。

 

 

 

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